ワクワクドキドキドキドキドキな絶景クライミングのマイナー旅
「ペンギンに会いに南アフリカに行こう!」のついでにテーブルマウンテンでクライミングしてきた。
これがとにかくすごい。普段ボルダリングが中心でマルチピッチの経験が不足している私が挑んだ、絶景クライミング。ぜひこの旅を皆様に共有したい。
南アフリカのテーブルマウンテン
テーブルマウンテンとは?読んで字のごとく頂上がテーブルのようなマウンテンで、ケープタウンの街の中心に鎮座する。本当に町のど真ん中に存在するため、町の至る所からその姿を見ることができるシンボル的な存在だ。山梨の富士山、東京の東京タワー、大分の由布岳。そんなシンボル的存在がケープタウンにおけるテーブルマウンテンである。ちなみにその近くにはライオンズヘッドという名の別のシンボル山がある。これまた良きビジュアル。
(写真) 町から見るテーブルマウンテン

(写真)←テーブルマウンテン、 ライオンズヘッド→

テーブルマウンテンの標高は1085mになるため、日帰り登山にうってつけの山だ。登山に慣れていない観光客もロープウェーで頂上までひとっとび。課金することで頂上からの絶景をお気軽に味わうことができる。
この旅日記はテーブルマウンテンを垂直に登攀するリードクライミング体験日記だ。とにかく景色が良すぎて怖かった。
ちなみに私は趣味でボルダリングをやっており、本当にちょこちょこリードクライミングをする程度。普段ボルダリングもクライミングもしない人には全く役に立たない旅日記であることを最初に謝っておく。
専門単語も補足なしで記載しているため、写真でなんとなく楽しんでいただきたい。
テーブルマウンテンクライミング旅の始まり
今回私が挑むルートはjacobs ladder。5.9のマルチピッチ。クライミングポイントまで登山口から30分ほど歩き、そこからクライミング開始。頂上まで登ったところでロープウェーで下山する工程になる。
ツアー自体はお得意のGET YOUR GUIDEで予約。本当に便利。アマゾンでお買い物する感覚で、メジャーなツアーからこのようなマイナーツアーまでサポートしてくれるなんて。
クライミング当日。朝7時に集合場所のテーブルマウンテンロープウェー駅まで向かう。あいにくの天気でテーブルマウンテンにも傘がかかっている。
(写真)バス停からテーブルマウンテンに続く道。タクシーでも良いが、バスだと格安移動できる。


集合場所のロープウェー駅にたどり着くとガイドのJustinがベンチで寝ていた。Justinは元イギリス人、現ケープタウン在住のガイドさんで非常に頼りになるナイスガイだ。
「日本から来たんか!日本人のお客さんは初めてだな~。天気悪いね~」など他愛もない話をしていると、もう一人のツアー参加者の女性が来た。彼女はハワイ在住で旅行でケープタウンを訪れているらしくクライミングの経験も豊富だという。まだ見ぬクライミング力量の差にビビりながらも今日のクライミング旅がこの3人でスタート。
ガイドのJustinは私と2人で話しているときはゆっくりとした英語だったのに、ハワイ在住の女性が参加したことで会話のスピードが自然とアップ。この事象、わたくし苦手です。複数人になったとたん加速する会話速度、政治経済的な見解を求められる高度な会話内容。そもそも日本語でさえ今の日本経済の問題点について語れないのに。ワタシ ペンギンノ ハナシ シタイデス。ソレダケデ ジュウブン。
クライミング力量と英語力にビハインドを感じつつ、クライミングポイント目指して登山開始。それぞれでロープ、ギア、シューズをしょって30分~1時間ほど歩いた記憶。
テーブルマウンテンは岩山のため木々が少なく、視界が常に抜けていて気持ちが良い。天気もどんどん良くなってきた!
(写真)Jacobs ladderまでのアプローチ。

(写真)道中日本では見たことない花も。


普段日本の山だと花なんて意識しない野蛮な登山人だが、海外に来ると通ぶって花に興味があるフリをしてしまうのは皆さんも同じだろう。きっとそうであってほしい。私が一人恥ずかしいので。
そんなこんなでクライミングポイントに到着。ここでも十分絶景。
(写真)クライミングポイント。今からこの壁を上ると思うと手汗がすんごい。

基本的にはどのピッチもJustinが先行して登ってくれてロープをかけてくれるので、私と彼女はずっとロープクライミングができる。ありがたや。Justin。俺の命は君に任せたぜ。
Justinが最初に登り、彼女が次に登り、最後に私が登りつつカムを回収していくのが基本の流れとなった。正直私は誰かに挟まれたポジションで登りたかった甘えんぼさんだが、色々としょうがない。
だって彼女のクライミング技術は私以下だったのだから…。朝の自信は一体…。
私の経験上、欧米人の「私できるわよー」のレベルは日本人韓国人の「私なんて…全然まだまだです」とイコールになる機会も多い。本当に欧米人のポジティブマインドは素敵で尊敬する。
さぁクライミングの開始だ。私は日本から持って行ったハーネスとシューズを身に着け、壁に取り掛かった。さすがに5.9ということでホールドはガバ (英語ではジャグ)祭りだ。楽しいぜ!!
我ながら軽快に登って、ふと後ろを見ると
た、た、高いっ!めちゃ高い!絶景だけど怖すぎる!!
(写真) かっこよく登ってるイメージだったが、怖すぎて必死に壁に張り付いているカエルみたいな私

クライミング中の絶景 (旅のハイライト)
Jacobs ladderはラダーって書いてあるし、5.9だし余裕だろうと思ったけど高度感が合わさるとかなり怖い。オーバーハングもしれっと1か所存在している。ワクワクドキドキツアーかと思いきや、個人的にはワクワク:ドキドキ=1:5の比率。
それでも途中途中の景色が素晴らしい!海と山のコラボレーションが間違いなくケープタウンのクライミングの醍醐味だろう。そしてロープウェーに乗っている人からめっちゃ写真撮られる。「あいつらあんな所で何をしているんだろう」と思っているのだろう。
(写真)みよこの絶景。青い海とごつごつした岩山のコントラストは最高としか言いようがない

(写真)ロープウェーを見送るJustine.流石に様になるたたずまい。

(写真)一か所あったハング

ハワイお姉ちゃんとひたすら「怖いね~。これ本当に5.9?信じられない。私のしる5.9は~」的な愚痴をこぼしていたらあっという間に最終ピッチへ。ここまでくると少し慣れてきた。ちょっと楽しい。
最後のピッチを無事に3人で登り切り、頂上付近へ!
あ、このまま頂上に出るわけではないんだ。
頂上までは軽く岩場をロープなしでよじ登り、無事登頂。
生きてたどり着きました、テーブルマウンテン山頂!
このルートはちょうどロープウェーの山頂駅のすぐ横にたどり着きます。そこから少し歩いた景色がこちら!テーブルマウンテンの名を存分に味わえる景色が広がっていた。
(写真)まっ平な山頂の光景。不思議な感じ

(写真)テーブルマウンテンから見るライオンズヘッド。アポロチョコみたい

さぁここからはロープウェーで下山だ♪。もう怖いことは何一つない。平穏な世界が私を待っている。
そう思っていました。理由は割愛するが色々とあって、懸垂下降することになった。いやいや、聞いてないって。すんませんが俺はやったことないよ、懸垂下降。
事前に私のクライミングスキルはJustinには伝えいていたが、まぁ当日になってできるでしょう~と判断。怖すぎる。
クライミングポイントに戻り、懸垂下降用のギアの使い方をその場でレクチャーしてもらう。
Justin→ハワイ姉ちゃん→私の順で降りることに。俺を一人にしないで…
2人が降りきっていざ私の番になるとこれが本当に怖い。登るよりも崖に後ろ重心でもたれることのほうが10倍怖い。
ギヤがうまく使えず、ロープを下れない私。はるか下にいるJustinに大声で質問するも、返答が壁に跳ね返ってうまく聞き取れない。ほんとやめてよ…
何とかシステムを理解し、ちょっとずつ下降を開始した。怖い、怖い、怖い、怖い。さっきまでの頂上でのテンションとは大違い。
(写真)人生初の懸垂下降。腰が引けてるダメな例。

(写真)クライミング開始ポイントまで降りてきて安堵な私

頂上に着いた時の高揚感は完全に消え失せてしまったが、無事帰ってこれて本当に良かった。
もうすこしクライミング技術を日本で学んでから参加すればよかったと反省。
とはいえ総じて楽しいクライミングでした。とってもお勧めです!!
テーブルマウンテン登山
よくよく考えたらテーブルマウンテンの正規ルートでは登っていないなーと思い、後日普通に登山した。テーブルマウンテンの登山コースは通常ルートと、要所要所で岩登りする必要がある「インディア・ヴェンスタールート」の2種類がある。
もちろん私はインディアコースを選択
(写真)インディアコースの看板。危険だから初心者は入らないでねーと表記

(写真)こんなところを上っていく。クライミングに比べればへっちゃらさ。足場あるし

(写真) Extremely dangerous rock climbing route(赤字)らしい。まぁExtremeではなかった気がするが、このルートで行く際は最大限の注意を払ってください。推奨はしていないでしょう。

私は片道2時間ちょい登りました。途中途中、後ろを振り返るときれいなビーチが見えて感動です。
テーブルマウンテン旅の総括
テーブルマウンテンはクライイングしても楽しい、登山をしても楽しい、ロープウェーで登ってもきっと楽しい最高の山です。ケープタウンに行った際はぜひ立ち寄って見てください。

以上、テーブルマウンテンで恐怖と闘いながらクライミングした旅日記でした。



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